「…いいの。」



「梨乃…。」


陽平は、あたしの名前を呼びながら抱きつく。


あたしもそっと抱き返す。


そして、


優しくキスをしてくれた。




あの時以来の…陽平とのキスは、



優しくて…幸せなキスだった。



「陽平……大好き…!!」



お願い…


もう



あたしから離れていかないで…!!



「俺も…。」


あたし達は、日が落ちるまで、


ずっと


ずっと抱き合っていた。