正典が亡くなってから、
他の人に告白されたり、
広幸に抱きしめられた。

凄く嫌だったのに、
先生に抱きしめられても
嫌じゃなかった。

むしろずっと抱きしめて
欲しいと思った。

先生の大きな体が
私をすっぽり隠れてしまう。

先生も私も何も話さない。

先生って呼んだら、
ヤバイかも知れないと、
思ったので黙っていたら、
やっと降りる駅に着いた。