私は抱かれながら思った。

先生は私の事を
本当に愛してくれているから
聞いてきたと感じた。

それはやきもちじゃなく
私の本当の気持ちを
知りたかったに違いない。

お互い不器用な性格
だからお互い傷つける
ときもある。

確かに正典を忘れる
かも知れない。

忘れてもそれは私が
やっと本当の意味で
新しい扉を開けた瞬間でもある。

けど後悔はない。

先生は私の過去を
全て受け入れてくれた。