家の中といっても 油断はできねえ。 風や海が言っちまうかも しれねえし、 なによりそれが 癖になっちまうと 学校でもボロを 出しちまいそうな 自分が怖いんだ。 学校なんかで 小夏に接触したら… いつ親衛隊が 出てくるかわかんねえ。 小夏を危険な目に 合わせるわけには いかねえ。 だからオレは我慢する。 本当はお前に触りたい。 早く思い出してほしい。 もっと仲良くなりたい。 でもオレの気持ちは… 封じ込めるべきなんだ。 それに面と向かって 渡すのとか、すげぇ 恥ずかしいし…。