そして30分ほどで 空港に着いた。 「急げえ!」 ッてあれ? あんだけ急かしたのは 晴なのに、 今はピクリとも動かない。 「晴?」 「小夏」 晴がちょいちょい、と 手を動かして あたしを呼ぶ。 「どーしたの…わッ!」 いつの間にか あたしは晴の 腕の中。 「ちょッ晴…。 みんな見てる…」 「だめだぞ」 「へ?」 何がだめ…?