こうして私は、定時に退社して、子犬ちゃんの待つマンションへ幸四郎を連れて帰ることになってしまったのだが。
ガチャッとドアを開けると、いつも通りのパタパタと足音が……しない。
おかしいな。それどころか、奥から何か言い争う声が聞こえるんですけど。
「姫ちゃん、あがって大丈夫?修羅場の予感がするんだけど」
「わ……わからない、し、もし修羅場なら一人じゃ対処出来ないんだけど」
苦笑いの幸四郎に、更に苦笑いを返し、私達は二人でリビングへ向かって忍び足で向かった。
ゆっくりドアを開くと、そこには修羅場ではなく、むしろ愛くるしいシチュエーションが待っていた。
「早苗ー!お前、それ肉入れすぎだし!野菜も食べるの!」
「尚志母ちゃんみたい!ウザい!いちいち細かいよぉ」
どうやら鍋物を準備してるらしく、具材の言い争いをするナオちゃんと早苗ちゃん。
二人が並ぶと愛くるしさが二倍なわけですが、何故に早苗ちゃんがうちにいるの?
ガチャッとドアを開けると、いつも通りのパタパタと足音が……しない。
おかしいな。それどころか、奥から何か言い争う声が聞こえるんですけど。
「姫ちゃん、あがって大丈夫?修羅場の予感がするんだけど」
「わ……わからない、し、もし修羅場なら一人じゃ対処出来ないんだけど」
苦笑いの幸四郎に、更に苦笑いを返し、私達は二人でリビングへ向かって忍び足で向かった。
ゆっくりドアを開くと、そこには修羅場ではなく、むしろ愛くるしいシチュエーションが待っていた。
「早苗ー!お前、それ肉入れすぎだし!野菜も食べるの!」
「尚志母ちゃんみたい!ウザい!いちいち細かいよぉ」
どうやら鍋物を準備してるらしく、具材の言い争いをするナオちゃんと早苗ちゃん。
二人が並ぶと愛くるしさが二倍なわけですが、何故に早苗ちゃんがうちにいるの?



