リビングの白いソファーの上、洗濯物にくるまった俺のお姫様が、気持ちよさそうに寝てるんだ。


しかも、そのくるまってる洗濯物は俺の藍色のカーディガン。


「て……天使ですか、あなたは」


思わず呟いた一言に二重で照れてしまって、一人で赤面してしまう。


いかん、ここは冷静に。このままだと姫さん風邪引いちゃうよ。


緩んで波打つ唇を何とか締めて、俺は姫さんの細っこくて小さな体をそっと持ち上げる。


結構な力で握りしめたカーディガンは、また今度返してもらえば良いから今は姫さんに持たせたままにしよう。


寝室のベッドへ姫さんを下ろし毛布をかけると、瞼と唇をふにゃふにゃ動かす姫さん。


その姿があまりにも愛おしいものだから、俺はそっと、姫さんの額に軽く触れるキスをした。