そんな俺を一瞥した早苗は、目尻がぴょんと跳ね上がったその猫目で、俺のことをじっと見る。


「ふぅん、尚志、セックステクじゃなくて胃袋で姫さん掴んでるわけね」


「ぶほっ……!セッ!?バカ早苗、喉に詰まるかと思ったぁ」


ホントに、この可愛い女顔の幼なじみは、言葉がストレート。そんなギャップいらないし。


「でもそこ、年上相手なら重要じゃね?姫さんって男受け良さそうだし、もしかして、経験豊富?」


一度早苗のスイッチが入ると、この手の質問ははぐらかせないのを知っている。


知っているが故に、答える他無くなってしまう。


何が悲しくて、幼なじみに彼女との事情話さなきゃいけないんだよ。