まあ、昨日一日誘惑されたんだからキスくらい許してよね?


っていうか、これからは毎日キスしちゃうもん!決めたんだ、姫さんを落とせたら、その可愛い顔、毎日見るんだって。


車から学校へ、名残惜しい気持ちを抑え走り出す。


「尚志っおっはよぉ!」


幼なじみの早苗が、俺の背中にタックルしてきてニヤニヤ笑ってる。


女っぽい顔だけど、実はかなり年上好きだし男らしい性格をしてる。


「ってか、昨日の洋服と一緒じゃねぇ?え?朝帰り?」


「へへーん、まぁね。あ、そうだ!俺、今日には恋人出来る予定だから!」


俺が胸を張って言うと、意味が分からないという感じの顔をされたけど、年上キラーの早苗には話さないし。


ふふっ覚悟しててよ、俺の、お姫様。絶対虜にしてみせるから。