まぁ正直、ちょっとも覚えてないらしい姫さんの反応に軽くショックだけど、俺の笑顔にいちいちピンク色に頬を染める姿が可愛い。
姫さんって普通だと落ち着いてるんだけどとっても照れ屋さん。超可愛い。
昨日の荒ぶる酔っ払いと同一人物とは全く思えない。あれはあれで、可愛いんだけど。
なんて、姫さんが出してくれたコーヒーを飲みながらほんわり思った。
そうしてる間にも、学校に行く時間になってる。時間が過ぎるのは早い。特に楽しい時間であるほど。
遅刻すると担任のハゲ沢うざいんだよね。だから、机に転がっている車の鍵をチラリと見て、わざとらしくヤバいと騒いでみると、姫さんが送ってくれると言う。
ふふ、どうやら姫さんは俺の笑顔と困り顔に弱いみたい。目おっきくて犬みたいな顔だしね。
でも、よくよく聞いているとどうやら姫さん、俺を大学生だと思ってるみたい。



