開くと、明るい色の小物で統一された部屋。


俺は、シンプルな柄のシーツが張られたベッドに姫さんを横たえる。


掛け布団を掛けると、姫さんは眉間にシワをぎゅっと寄せてモゾモゾと動き出した。


「ふにゃあん……あ、熱いぃ!」


寝苦しそうに唸った姫さんは、掛け布団から腕を出し、何かをポイと捨てて来た。


……それは、薄暗い部屋でも何か分かる。さっき着ていた筈の、セクシーな黒の下着上下。


いやいやいやいや!この中、生まれたままの姿になっちゃってますよね、姫さん、酔っぱらってるからってそれは無いと思う、ホントに。


……いや、うん、いいこと思いついちゃったんだもんね!こうなったら、何がなんでも姫さんを落とします。得意の計算ずくで、この年上のお姉様を手に入れてやる。


だからここからは、その計画を成功させる為の、伏線張り。


早く朝にならないかな?ふふふ、彼女を俺のお姫様にする為の、そんな朝。