【完】キス、kiss…キス!

「ナオちゃん、お風呂沸かして来てぇ」


胸の谷間が見えたその格好のまま姫さんが言う。勿論、谷間は有り難く凝視致しましたけれど、何か?


しかもなんか、『お風呂』って単語を聞いただけでドキドキ。っていやいや俺、あまりにも健全過ぎでしょ、バカ。


「姫さぁん!お風呂場ってどこー?」


「んぁー、そこを抜けて左ぃ」


フニャフニャな姫さんはへらへらっとしたまま答えて、ヘロヘロと右手を振る。


もう、しょうがないなぁ。こんな体たらくでも可愛く見えちゃうんだもん。


俺は言われた通りの道順で移動し、風呂場へ到着する。


あ、うちとお風呂の構造一緒だ、なんてちょっとした共通点に、気持ちが上がってしまう。