「今日はプラネタリウムだけど、今度は本物見に行こうね」


そんな綺麗な瞳で言われたら、頷くしか選択肢はありません。


そっと首を縦に振れば、更に煌めくその笑顔。



プラネタリウムで作られた満天の空の美しさ。そんなものじゃ太刀打ち出来ないくらい綺麗で、幼さが残ってて、儚い。


「姫さん、俺の気持ち、ちゃんと分かって……ね?」


「へ………?」


言葉と共に降って来たのは熱く、甘い甘い、ぷるぷるのナオちゃんの唇。


世界で一番大好きなナオちゃんとの、優しいキス。ふわふわして、私を安心させてくれるキス。


ナオちゃんの『好き』が唇を伝って、いっぱい、いっぱい、キャパオーバーしてしまいそうなくらい伝わる。