ナオちゃんと伊久美とは会うのは初めてだけど、ナオちゃんの持ち前の人懐っこさとあざと可愛さ、それから伊久美のサバサバした性格からすぐ打ち解けていた。


四人で車の中でワイワイ話していると、やがて大きなホテルに辿り着く。


ホテルの中の所定の広間に向かうと、秋斗達の披露宴会場があった。


「まさかあのちゃらんぽらんに先越されるとは思ってもみなかったよなぁ」


なーんて言いながら、早くも鼻を啜る幸四郎。ホントは、親友の結婚が幸せで堪らないんだよね。


「全く、お前は素直じゃねぇ男だな!」


「るっせー!次は俺達だからな!」


こうやって並んでいる二人は、改めてやっぱりお似合いだと思う。


この二人が結婚するのも、ホントにそんなに遠い未来じゃないんだろうな。