でもやっぱり、いつも最後は泥酔して幸四郎に引き取られて帰る秋斗。


「全く、俺はアキの保護者じゃないんだからな!いい迷惑なんだけど」


「ゴメンゴメン!申し訳ないとは思ってるけどよろしく!」

 
まあ、正直幸四郎が引き取ってくれるまでが面白いと思ってるから、全く悪いと思ってないですけれど。


「ねえ幸四郎。秋斗って婚約者いるんじゃない?ナオちゃんが言ってたけど」


「へ?……あ、俺は知らないよ。じゃあね」


秋斗をおんぶして帰っていく幸四郎。あのリアクション、多分、黒だと思うんだ。


だって幸四郎、嘘つくとき絶対前髪触るもん。今回も例外じゃない。思いっきり触ってた。


伊達に付き合い長くないよ。幸四郎が私のこと良く理解してくれてるように、私だって理解してるつもりですから。