そして信じられない言葉を放ち、行動をとる。


「俺よりいい男な訳ないだろ?つか、お前には俺以外、いないだろ」


すいっと近寄って来た秋斗。私の顎を掴み、不敵に微笑む。


「な……何するの!?意味不明なんだけど!しかも今彼女いるんでしょ?」


「あー、あいつ?あんなの姫子よりスタイル悪いし、ガキだし」


なにその身勝手な言動!相手の子にも、本気で好きだった頃の私にも失礼!


「せっかくだし、『ナオちゃん』に見せ付けてやるか?大人の関係ってのを、さ」


「…………やっ!」


近付いてくる顔に、私は秋斗の考えを読んで顔を背けたけれど、私の抵抗も虚しく、秋斗に奪われた唇。


私がナオちゃんと出会う前、一番大嫌いだった強引で、苦しい行為。


私は咄嗟に、秋斗の腹部にグーで一発入れて、さっと後ずさりして体を離して奴を睨む。