二人でナオちゃん特製の中華を美味しく頂いていると、『ピンポーン』と軽快なチャイムの音がして、次に勝手にドアが開く音がする。
あ、鍵かけ忘れてたな、と呑気に思っていると、ドタドタと走る音がして、私達が中華を楽しむ部屋のドアが開いた。
「姫さんこんばんは!」
「早苗っ!また邪魔しに来たな!」
入って来たのは、こちらもあざと可愛い猫系男子、早苗ちゃん。
台風のように現れた早苗ちゃんに、ナオちゃんが不満全開でぷーっと頬を膨らます。
「おー尚志特製の中華料理じゃんか!いっただきぃ」
でも、そんなナオちゃんをスルーしてエビチリを私のお箸で食べた早苗ちゃんは幸せそう。
「あっ!姫さんと間接キスしやがったな!」
「いーじゃん、見た目だけは女同士みたいなもんじゃん。ねぇ姫さん?」
ニッコリ笑った早苗ちゃんの顔は、男の子なのに安定の美少女っぷりを発揮してて、胸がきゅんきゅんしちゃうんです。



