「チョコのCMのあの笑顔からすると、二人は大人な関係なんだなぁ、学生のうちに子供出来ると姫ちゃん大変だろうから、ちゃんと考えてしなよ?」


……な、な、な!なんて、何てことを!親が発言することじゃない!


「とーおーさーん!」


ナオちゃんは真っ赤になってパパに握り拳を振り回し、パパは子供のように楽しそうに逃げ回る。


「やっぱり、姫ちゃんくらいおっぱいあった方がムラムラするのかな?今から大きくなるかなぁ」


ちょっ!!ママまで、止めるどころか何気にしてるんですか!


「もう!息子と息子の彼女に下ネタとかありえないから!」


しばらくパパを追いかけ回していたナオちゃんは、それに飽きたのかべぇっと舌を出して、二人に背中を向ける。


「ほら姫さん、行こっ!」


「ふふ!はいはい」


ずんずん歩くナオちゃんだけど、ちゃんと私の手を握ってくれる。


そんな優しいナオちゃんに育ったのもきっとパパママのおかげだね。