お昼の間、パパとママはボートデートに出て行き、私とナオちゃんは二人でまったりして。
それから、夜になるとママが持って来た素麺を皆で美味しくいただいた。
ナオちゃんは、ご飯の後に疲れてソファーで眠ってしまい、ふにゃふにゃと唇を動かしていて天使の寝顔。
「もー……風邪引いちゃうよ?」
私は、笑窪を作って可愛い顔で眠るナオちゃんにタオルケットを掛ける。
「子供も寝たことだし、飲みますか?」
そんなナオちゃんの姿を確認したパパは、いたずらっ子みたいな笑顔で冷蔵庫にこっそり入れていた缶ビールを出す。
「わーい!姫ちゃんも飲も!」
勿論大酒飲みの私は、パパとママのお誘いに喜んでビールを受け取る。
三人でプルタブを開けると、プシュっと炭酸が抜ける音がして、言い表すには難しい爽やかな気持ちになった。



