「もう、二人とも黙ってぇぇ!お願いしますから!」


耳まで真っ赤なナオちゃんが、素早い動きで二人にロールキャベツを捩じ込む。


「尚志ったら、定期的に姫ちゃんの写メ送って来るからさぁ」


「ホンット、我が息子の惚気は可愛いよなぁ」


二人は、ロールキャベツをごっくんすると、ニヤニヤとしてナオちゃんへのからかいを再開する。


そんな広瀬夫妻に更なる質問、というより、不安をぶつける。


「あの、話に聞いてると思うんですけど……気にならないんですか?」


「へ……?ああ、もしかして年齢差のことかな?」


お父さんが少し考えて、私にふにゃあと微笑んで尋ねた。


自分は気にしないって決めたけど、やっぱり親の立場からしてみれば……ねぇ?