オーブンを開くと大成功。それはふんわりと焼けている。


誕生日と言えば、やっぱりケーキだもんね。


さすがに限られた材料だったから、生クリームたっぷりのやつには出来なくてチーズケーキだけど。


そのケーキに、ここに元からあったブルーベリージャムを軽くかける。


「ナオちゃん、遅くなったけど誕生日おめでとう!」


ケーキをテーブルに乗せ、ありったけの想いでナオちゃんに笑顔を向ける。


ナオちゃんはキラキラとした瞳で私とケーキを見比べふにゃふにゃと表情を崩して、それはもう、溶けてるんじゃないかってくらいゆるゆるに表情を緩めた。



「凄い!目茶苦茶美味しそう!きゃあー!俺ってば幸せ者だよぉ」


反応がかなり可愛くて、こちらもゆるゆるに頬が緩む。