そして、笑顔のあとに私に落とされる、優しいキス、Kiss、キス。私の口の中を優しく愛しい暖かさが支配する。


後味がホントにほのかに甘いのは、多分ナオちゃんがアイスを食べていたから。


「……ん、姫さん」


唇を離して耳元で私の名前を囁く低い声。この声は、あのキスは私を溶かすどんなスイーツよりも甘い、魔法の薬。


こうなってしまえば、あとはナオちゃんの優しくも激しい魔法がかかり続けるんだ。


「姫さん、大好きだよ」


「私もだよ、ナオちゃん、大好き」


ナオちゃんといると、愛しさと優しさがね、無尽蔵に溢れて来るの。


この魔法は私にしか使わないでほしい、ずっと私だけのナオちゃんでいてほしい、なんて、夢みたいな独占欲が、私の体中を駆け巡った。