【完】キス、kiss…キス!

ガックシなのは私だけだよ、断ってくれても良いと思ってたのが本心なのに、当の二人は乗り気だし。


……嫌だな、ナオちゃんが今より女の子にキャーキャー言われるの。


「姫さん、なんか心配してるみたいだけど、俺は姫さんだけだよ?他の子なんか見えてないし?」


ナオちゃんは私の不安を読み取ったらしく、頭をナデナデしてきた。


「ラーブラブぅ、ひゅうひゅう!」


そんな私達を、幸四郎がお節介オジサンみたいなからかい方ではやし立てる。


「なんだよ、尚志見せつけ?」


「え?そうだよ?姫さんは俺のお姫様なんだからね!」


そんなこと平気で言えるナオちゃん最高!可愛すぎますから。いや、恥ずかしいですけどね。