先輩は部活が終わるまで待っていてくれたみたいで、途中まで送ってくれるらしい。



「遅くなってごめんなさい」



片付けをすませると、正門に立ってる神前先輩のもとにいった。



やっぱりすごく大人っぽくて高校生なんだなぁって、少し寂しくなる。




「か、えろっか」

「はい」




あたしが神前先輩の方を向いたら、神前先輩は顔を隠してしまった。



「?」


行動が少し気になったけど、ずっと聞きたかったことがある



「定期演奏会の時、志野と何を話してたんですか?」

「え?…あ、言わない」

「…あたしじゃなくても志野でもよかったんですか?」



ふいっと先輩に顔を背けた。

「や、違うι学校聞いてたんだよ。ストーカーみたいだから言いたくなかっただけ!」



先輩は焦ったようにあたしの注意をひこうとジタバタしてる


「ストーカーなんて思いませんよ。」


ニッコリ笑うと、先輩の顔がボッと赤くなって、先輩はまた顔を隠した。



かっこよくて照れ屋さんで、新しく知っていくことばっかり。


「もっと知りたいな」