俺が瑞穂先輩と出会ったのは秋が始まり、ちょうど空気が冷たくなった感じた日だった。



……なんだ?あの人。



ブランコに座りお腹を抱えるように前屈みになっているセーラー服の少女がいる。



時刻は夕方の6時30分頃。



日が短くなり辺りはちょうど真っ暗になる時間だった。



そしてこの辺でセーラー服というから多分中学生なんだと思う。



気分でも悪いのか?



周りに人はいない。



「大丈夫ですか?」



なんとなく心配になり駆けより声をかけた。



ビクッ



俺の声に体を震わせた。


「……大丈夫です」



屈んだままかすれた声をだす。