「暇か?」
正面から聞こえた声に視線を向ける。
「毎日が刺激的だと平凡が暇になるだろ」
ちょっと楽しげな草汰にイラッときた。
何にもない頭で分かった風にされると正直ムカつく。
草汰はよく分かったような口ぶりでいつも喋るけど大抵は外れてるから聞き流していた。
けど今回のことはまるっきり反対というわけではないからイラついた。
俺ってこんなちっさい人間だったんだな。
「珍しいな。藤がこんなに他人を気にかけるなんて」
「……あんだけ印象強いと目に止まるだろ」
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