時計塔の鬼



いつほどか。

いつほどか。



わからないほどの、記憶の底。

波の中へと、呑み込まれていく。

触れてはいけない、底の、記憶の中へと。



めぐり、巡り、メグリ……。

流れていく。



『いい子ぶってんじゃねーよ!』

『顔だけのお前の価値なんて、ねーよなぁ!』

『死んじまえよアハハハハハハ!!』



ああ。

もっと……もっともっと、前だ。

俺が鬼となる、ほんの、少し前の頃だ。

俺の鬼としての生の前。

――遡ろう。

記憶の中を、より深みを目指して。

そこにはきっと……何かが在るはずだから。