―Side Yue―…

今、一体何時だろうか……。



やっと職員会議が終わり、足早に自分のデスクへと向かいながら、そう考えた。

もうすぐ、太陽が沈む。

いくら夏に近付きつつあるとはいえ、この後資料整理等をしていたら確実に七時を回るだろう。



今日も、また……。



そこまで考えて、とても深い溜め息が出てしまった。

それは憂鬱とか後悔とかそんな類いを含んだモノ。

私は義務も責任もある大人だけど、ポーカーフェイスが完璧にできるようなそんな大人じゃない。

なりきれない大人。

とても中途半端。

私の内にあるのはシュウのことが八割以上で。

他は残りの二割に全て詰め込まれてる。

そんな、アンバランスな人間。



このところ、葉平やその友達に昼休み連続訪問を受けている。

生徒たちと触れ合うことはすごく充実してて、ワクワクする。

教育実習生の時に感じた辛さや大変さも忘れていない。

でも、それと同時に感じた興奮も忘れることはできない。

私は私として教師になったんだという思いは根付くまでに強い。

後悔なんてしない。



それでも――。