そこには、いつものようにメンチ切る彼がいて、片手をポケットに突っ込み、もう片方の手で頭をかいていた。 「おまえね、勝手すぎんだろが。 しかも、勝手に泣いてんじゃねぇよ」 もう、本当に最悪。 こんなつもりじゃなかった。 彼に元気を出してもらいたくてここまで来たのに、そんなに困った顔されたら――。 「勝手に来たんなら、少し俺に付き合えよ」