「返事はすぐには出来ないけど、ネックレスだけは付けてくれるって。
あたし、それだけですっごく嬉しくてさ、最高のクリスマスになった。
これからが、勝負だけどね」
「そっか」
また目を合わせて微笑み合うと、カキーンと心地良いバットの音が響いた。
平岡先輩は、今日初めてのホームランを打たれ、頭を抱えて座り込んだ。
歓声が飛んだり、ブーイングが飛んだり。
あたし達も、体全体を使って大声で応援した。
7回表――。
先輩のチームが、3―1で2点リード。
ここで、ピッチャー交代。
体の温まった恭平が、先輩とハイタッチをして入れ替わる。
恭平のマウンドに立つ姿――。
かっこよくて、すごくさまになっていた。
空を仰いで、手を前に翳す。
恭平のお父さん、お母さん、見ていますか。
恭平は今、お父さんとの夢を叶えようとしています。
空は薄い雲に覆われていて、太陽の光がうっすらと漏れていた。
歓声が響き目を開けると、太陽の眩しさに目を細めた。



