真由を見て、ありがとうと微笑む。
ふと、真由の首に下がる見覚えのないネックレスが目に入った。
あたしの視線に気づいた真由は、ネックレスを手に取り恥ずかしそうに肩をすくめた。
そして、マウンドに立つ平岡先輩に目を向ける。
――まさか。
「まだ、返事はもらってないの。
気持ちだけは伝えて、受験のお守りにって、このネックレスを渡したの。だけど、受験が終わるまでは、待っててくれって言われて」
先輩の姿を真っ直ぐに見る真由の横顔は、可愛い笑顔の中にも大人の雰囲気が混ざっていた。
よく見ると、先輩のユニフォームの首元から、ボールを投げる度に真由とお揃いのネックレスが揺れていた。



