「殴られたって、どうして……」 恭平の顔を覗き込みがら、佇む。 「俺さ、前に言った事あったじゃん。 高校入ってバイトするっつったら、いきなり大ちゃんに殴られたって」 確かに恭平は、あの時苦笑いしながらあたしに言った。 『Hony』でココアを混ぜながら、意味がわからないって。 「あん時は殴られた理由がわからなくてさ、マジでキレたんだよな、俺。 俺はみんなの為を思って働くっつったのによ」 恭平は前かがみの体勢のまま、目だけであたしを見上げた。