久し振りに食べるおばあちゃんのご飯は、最高においしかった。
あたしの大好きな煮物に、おばあちゃんが作った梅干しに、新鮮なお刺身。
恭平も疲れでお腹が空いていたのか、パクパクと頬張っていた。
「恭平君、遠慮せんとたくさん食べなさいね」
「はい、じゃあの、お言葉に甘えておかわりを」
「はいはい」
おばあちゃんは、腰を丸めて立ち上がった。
顔が和らいでいて、楽しいって顔をしている。
いつも、1人だもんね。
おじいちゃんが亡くなってから、毎晩一人でご飯を食べているんだよね。
こうやって、みんなで笑いながらご飯を食べると何倍もおいしく感じる。
そういえば、あたしの置手紙はどうなったのだろう。
時計を見ると、もう8時。
未だに携帯が鳴る気配はない。
まだ仕事なのか、それともあたしの事なんてどうでもいいのか――…。
あたしが急にいなくなって、どういう行動をとるか少しだけ期待している自分がいた。
もしかしたら、今頃必死になって捜してくれているかもしれないって。
だけど、まだ連絡がこないってことは……。



