あたしは、荷物を置くとすぐに仏壇に向かった。 線香をあげて、手を合わせる。 後ろから見ていた恭平が、あたしの隣に腰かけた。 「おまえの、じいちゃん?」 「そ、去年亡くなったの。 すごく優しいおじいちゃんだった」 「そっか」 そう言って、恭平も線香に火をつけて両手を合わせた。 「おまえのばあちゃん、俺を見て驚いてたな」 「ちょっとね。 まさか、あたしが男の子を連れてくるなんて思わなかったんでしょ」 「それもそうだな」 2人で、クスッと笑ったところで、リビングから呼ばれ食卓に着いた。