「二人はなんで、ここにいるの?」
「あぁ、俺ら、後輩に指導頼まれててな。
時々放課後練習見に来てんだよ」
「そうだったんだ」
「てか、おまえ帰ってくんなら連絡ぐらいしろよ」
「そうだよ、そしたらみんなで集まったのに」
今から呼ぶか?と山田が携帯を取り出しメールを打ち始めた。
「ごめん。
あたし今回は、目的があって来てるから」
そう言って、恭平と目を合わせる。
山田と加藤は、あたしから恭平へと視線をずらして、小さく頭を下げた。
恭平の格好に少し驚いているようだったが、すぐにあたしに視線を戻して言葉を続けた。
「次帰ってくる時は、必ず連絡しろよな。
久しぶりにみんなで集まろうぜ」
「うん」
微笑みながら返事をして、エナメルバッグを肩に下げて帰って行く二人の背中を見送った。



