ひまわり



背後で、誰かに声をかけられた。
 

玄関のガラスに反射して、二人の懐かしい顔ぶれがあたしの目に映った。
 

勢いよく振り向くと、


「やっぱり、新森だ!」


と、声のトーンがオクターブ上がった。


「山田、加藤っ!」
 

興奮して声を出すと、二人があたしの側まで駆け寄って来た。
 

高校生になって少し身長が伸びていたけど、すぐに分かった。
 

中学時代に、馬鹿ばかりして過ごしていた旧友だ。
 

サッカー部に所属していた二人は、学校1位2位を争う存在だった。


「おまえ、いつ戻ってきたの?」

「今」
 

そう言って、両手に抱える荷物を見せつけた。