「やけに元気だね」 首を回しながら恭平に言うと、 「やっとで着いたんだぜ? おまえが育った町に。楽しみじゃん、どんな田舎で育ったのかって」 「ほんとに田舎で、なーんにもないのに?」 「別に、遊びに来たわけじゃねぇんだし、なにもなくていいよ」 『○○中学校前』 バスのアナウンスが流れ、あたしは荷物を抱えて準備をした。 「恭平、次降りるからね」 恭平は、窓の外にどーんと大きく構える中学校を見ながら「おう」と答えた。