新幹線に揺られている間、あたし達は無言で素早く過ぎる景色を見ていた。
瞬く間に景色が流れ、今ではもう見慣れた高層ビルが徐々に少なくなっていく。
遠くに見える山々は、黄色や赤に色を染め、あたし達の目の疲れを癒してくれた。
何回か乗り継ぎをし、段々と故郷が近づいてきた。
トンネルの数が増えると、降りる駅が近づいている証拠。
殆どが、山と海だけの田舎。
トンネルを過ぎると、あたしの視界に懐かしい景色が一面に広がった。
この町を去ってから、まだ半年ぐらいしか経っていないというのに、田園風景が目に映ったときに懐かしさで胸がいっぱいになった。



