だけど……

曲ったが最後。


少しだけ走って、徐々に足の回転が遅くなる。


どこだよ、ここ。


見知らぬ道は、進むに連れて段々狭くなっていっているような気がする。


もしかして、行き着く先はただの民家、なんてオチになるんじゃ……


嫌な想像を膨らましながらも、今更引き返すわけにもいかず、ひたすら走り続けた。


向ってる方向は間違っていないはず。


だって、左斜め上に学校が見えるから。


この先真っ直ぐ行けば、きっと裏門に繋がるはずだ。


なんとか間に合うさ。


とりあえず、なんの根拠もない自信を自分に植え付けて、安心させた。