眉間にシワを寄せるあたしに、志穂ちゃんと伊織くんは同時に諒子と村岡くんに視線を送った。



「だって、この二人が……。謝ろうと思って来たのよ。二人にそそのかされたとはいえ、嘘つくのは良くないって思って」

「ごめん」



すまなそうに志穂ちゃんと伊織くんが頭を下げる。


つまり、最終日にあたしと結崎さんを一緒に働かせようと諒子と村岡くんが仕組んだことだった。



「まぁ、それよりも。何か話せた?」



諒子と村岡くんは悪びれる様子もなく、開き直ったかのように今日の様子を聞いてくる。

諒子たちを怒るよりも、あの寂しさを話したくて、忙しくて話をするどころじゃなかったことを伝えた。



「意味ないじゃん!」



四人がほぼ同時に突っ込む。