真夜中の太陽


永ちゃんはいつも落ち着いていて、笑う時も静かに笑う。

喜怒哀楽をはっきりと見せない。


そんな永ちゃんだったのに。

今、目の前にいる永ちゃんは怒りに満ちていて、あたしを刺すような鋭い瞳には涙がうっすらと浮かんでいるように見えた。



『もう…いいじゃないっ!!そんなこと!!』

『かんな!』



そんな目であたしを見ないで。



キキキ――ッ!!

奪い取った運転席のハンドル。

力任せに横に切る。



永ちゃん……永ちゃん……

昔のように、あたしを愛してよ。


あたしだけを見てよ……――。