真夜中の太陽


どうして、あたしじゃダメなの?




『灰皿も壊してやったわよ!!』


指輪を見つけたすぐ後に出掛けた、永ちゃんとの雨の中のドライブ。

あたしは永ちゃんが隠し持っていた、きつい結婚指輪を無理やり左手の薬指に通し、それを永ちゃんに見せた。


悔しくて…悔しくて……。


そして……、柚羽さんがベランダから落ちたことには触れなかったけれど、永ちゃんに会う前に、柚羽さんの部屋に行ったことを話した。



『灰皿もって…。他に何をした?』

『かんな!!』



柚羽さんと出会ってからの永ちゃんは、あたしが今までに見たことのない表情をいくつもする。

永ちゃんがこんなにも怒って、あたしを怒鳴りつけるのも初めてだった。


ねぇ……

そんなに彼女が大切なの?

忘れようとはしないの?


あたしを……

もう一度愛してみようって気にはならないの?