永輝を探しに、真夜中に一人で国道に行った日。

予想通り空振りに終わって、あたしは空しい気持ちを抱えてアパートに帰った。



もう朝方になっていて、その日は講義があったけれど……

あまりにも疲れきっていたから大学を休もうと決めて眠りについた。



眠りの中で聞こえた、玄関のドアをノックする音。



それが現実のものであること。

そして、ノックする主が自分の待ち続けていた人ではないかという期待。



理解するのに少し時間がかかって……。



あたしは期待して玄関のドアを開けた。


でも……。

ドアの向こうにいたのは……。