「どうどう?コンビニ初日は?」



バイト先近くのファミレス。

注文を終えてすぐに諒子は身を乗り出して聞いてくる。



「うーん、まだよく分からない。でも、楽しいかも」

「うちの店、バイト同士が仲良くてね。結構飲み会とかするんだよ」

「へぇ、そうなんだ」



一瞬、結崎さんの顔が浮かぶ。



21歳だと言ってた。

お酒もタバコもOKの大人。

ついこの前、高校を卒業したあたしには未知の世界。


そして、結崎さんの過去も未知の世界――。