近い距離でそう笑いながら言う結崎さんを前に、あたしの緊張は極度に達していた。
「き、きっと、できている…で…ござる」
「えっ?」
「!!」
日本語がまともに使えない。
結崎さんは呆れたのか、そこまで面白くないのか、爆笑するわけでもなく、フッと静かに笑う。
そして、あたしはこの笑顔にまたドキッとする。
恥ずかしさのあまり目をそらすと、監視カメラのモニターに諒子の姿が映っていた。
ヤバイ。待たせていたんだった!
「あ!すみません。諒子…、柳さんを待たせてるので」
「あ、本当。ごめんね、引き止めて」
「いえ、じゃ、お疲れ様でした!」
「お疲れ様」


