「……5時かぁ」



シャワーを浴びて、パジャマに着替えながら、時計を眺める。

今日は午前と午後に、それぞれ講義が二つあった。

だけど、今日だけは何も考えず、ただゆっくりと眠りたかった。



「どうしようかなぁ……」



大学に入ってから、一度も欠席したことないんだし…。


あたしの答えはすぐに出た。


今日は自分の気持ちを優先して、大学を休もう。

ゆっくり眠って、明日からまた、気持ちを切り替えていこう。


サボる身分のくせに、偉そうに自分を励ますと、あたしはベッドの中に潜り込んで目を閉じた。



―――コンコン…コンコン……



夢の中で、ドアをノックする音が聞こえる。