永輝がそう言いかけた時、玄関のドアが僅かに開く。
開かないように、永輝は背中に力を込めていたけれど、ドアの向こうではそれ以上に力を入れていたらしく、ドアが開いた。
「……永ちゃん。お客様?」
バスタオルを一枚、身体に巻きつけた姿のかんなさんが現れる。
そんな大胆な姿を見て……、あたしは全身の力が抜けていくのを感じた。
「あら?あなた……」
かんなさんがちらりとあたしを見る。
「何か用?」
「………いえ…」
「用がないのなら帰ってくれないかなぁ。分かるでしょ?」
かんなさんが永輝のすぐ後ろに立ち、ゆっくりと永輝の身体に手を回す。
「やめろって」


