高校時代からの付き合いでもある親友の諒子でさえも間違えた。
間違うのも無理もない。
こんなに似ているなんて……。
かんなさんの隣りにいた永輝に視線を移す。
一瞬、目が合ったけれど、永輝はすぐにそらした。
「永ちゃん、この人、あたしに似てない?」
そっぽを向く永輝の袖を、かんなさんが引っ張りながら聞く。
「あぁ、そうだね」
あたしと永輝の間に流れる、他人のような空気。
「あたしと間違えて、手ぇ出しちゃダメよ」
かんなさんが、クスッと小さく笑った瞬間、体中に鳥肌が立った。
「そんな、彼女と間違えるはずがないっすよー」


