やがて、夢のようなひと時が終わる。

22時になり、あたしと入れ替わりで入る人が制服に着替えてやってくる。

店長は結崎さんの時と同じように紹介し合う。


諒子は一度店を後にしたけれど、あたしが帰る頃に合わせて「ゴハンでも食べて行こう」と再びやって来た。



「あたし、ここで立ち読みしとくから着替えてきなよ」

「うん、すぐ行くね」



今日は雑誌の発売日が重なっていて、諒子は手当たり次第いろんな雑誌を手にしていた。


あたしはバックルームに下がり、そのまま更衣室へと入る。

カーテン一枚で仕切られた、ものすごく簡易的な更衣室は妙にドキドキする。