時間は少し巻き戻り、岳が登校している時だった。 「おい。話しがある。」 坊主が岳を呼びとめる。 岳は、軽く坊主を睨みながら、後をついていった。 「…んだよ。」 岳は、イライラしているそぶりを見せる。 「…悪い。でもこれだけはお前に言っときたくて。」 「…。」 このとき、 岳は気づいていた。 坊主がいつもと違うということに。 「……穂波を…譲ってくんねぇか…!!」 「は??」